AHA ECCトレーニングについて
AHAとはアメリカ心臓協会(American Heart Association)の略語です。心臓病や脳卒中など循環器病領域の治療、予防、研究などにおいて、世界をリードする団体です。1924年にニューヨーク市で創設され、現在はテキサス州ダラスに本部があります。 日本循環器学会は日本の循環器疾患を担う専門学会として、このAHAと長年にわたり緊密に連携して医療の質向上に寄与しています。
このAHAは心肺蘇生法を含むECC(Emergent Cardiovascular Care, 救急心血管治療)の普及活動を世界各地で行っており、日本でも2003年より日本蘇生協議会によってAHAの心肺蘇生法プログラムが導入されました。以後、複数の団体がAHAの国際トレーニングセンター(International Training Center, ITC)として日本国内での心肺蘇生法の普及活動を行っています。(下記参照、2014年9月現在) 日本循環器学会(Japanese Circulation Society)もその一つです。いずれの団体もAHAが規定したProgram Administration Manual(PAM)に沿って組織を運営しており、共通のプログラムに基づいて各コースを開催しています。
AHAはACLS・BLS・ハートセイバーコースの終了者(合格者)に認定証(プロバイダーカード)を発行しています。上記のどの団体(ITC)で受講しても、カードは共通ですので、互換性があります。たとえばJCS-ITCでBLSを受講したとしても、次のステップとして他のITCのACLSを受講することが可能です。その逆もしかりで、他の団体のBLSを受講してとしても、JCS-ITCのACLSコースを受講することができます。更新の場合も同様です。