我々のミッション(使命)

 「心停止を予防し、蘇生率を改善させ、その後遺障害を軽減すること」

  日本循環器学会 循環器救急医療委員会では、上記ミッションを達成するために循環器救急医療に関わるサイエンス(研究)・トレーニング(教育)・プラクティス(臨床)の連携が重要と捉えています。 本委員会ではサイエンス(研究)に関連する部門として循環器救急医療に関する研究推進と世界への発信を目的として蘇生科学小委員会を設立し、臨床に関わる部門として日本の循環器救急の抱える問題点を明らかにしそれらの問題点の解消に向けての対応を検討する目的で循環器救急医療制度小委員会を設けました。

  そして教育に関しては、本学会と長年のパートナーである米国心臓協会(American Heart Association : AHA)の緊急心血管治療(Emergency Cardiovascular Care : ECC)プログラムを本学会の心肺蘇生法教育に取り入れました。AHA ECCプログラムは、1960年より開始され現在では全米および世界30カ国以上で展開され事実上の国際標準となっている心肺蘇生に関するトレーニングプログラムです。2007年3月に本学会とAHAは、国際トレーニングセンター(International Training Center : ITC)を本学会内に設立する契約を交わし、その運営にあたるITC運営小委員会を設けAHA ECC プログラムを提供していくことになりました。

  日本循環器学会として、循環器専門医はその基本的な能力として心停止や心停止前後での蘇生や心拍再開後の集中治療に関するリーダーシップの能力を発揮するため、AHA ECCプログラムの一つであるAHA Advanced Cardiovascular Life Support (AHA ACLS)を習得していることが必要であると判断し、専門医資格認定試験の受験資格要件とすることを関係委員会において検討し、理事会決定いたしました。さらに本委員会が掲げるミッション(使命)を達成するためには、医療従事者への一次救命処置(AHA Basic Life Support : AHA BLS)の普及だけでなく、地域住民によるCPRとAED使用の啓発とトレーニングが必要であると考えています。広く蘇生教育の普及啓発を目的として、名称を蘇生教育検討会と改め、市民から専門医までの救命の連鎖の確立を目指しています。

  そしてこの課題を克服していくためには学会員のみならず、多くの非会員医師の協力も必要です。また看護師、救命士などの医療従事者、さらには一般市民の協力を得ることが不可欠であると認識しています。 このため学会として会員以外の方々にもAHA ECCプログラムによる心肺蘇生法講習を広く受講していただき、さらには指導者としても参画していただきながら地域の救命率向上を目指したいと考えております。

  本委員会は、そのミッション(使命)を達成するために、皆様のご理解とご協力をいただけますようお願い申し上げます。

心肺蘇生法コースのご案内

主に一般市民向けの心肺蘇生法コースです。心肺蘇生の方法、AEDの使用方法などを学びます。(ただしコースにより若干内容が異なります。)
修了証が発行されます

主に医療従事者向けの一次救命処置法コースです。成人・小児・乳児の心肺蘇生法、AEDに操作方法、窒息の解除などを学習します。
修了証が発行されます。

医療従事者向けの二次救命処置法コースです。心室細動・無脈性心室頻拍・心静止・PEAへの対処方法、徐脈および頻脈への対応、急性冠症候群、急性虚血性脳卒中などを学びます。
修了証が発行されます。

受講申し込み

各地域のコースはこちらから検索してください。募集期間中であれば、受講を希望するコースにお申し込みいただけます。

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